日清戦争(1894-95)の時の日本外交の全容を述べた、当時の外務大臣=陸奥宗光(1844-97)の回想録。新たに草稿をはじめ推敲の過程で刊行された諸刊本との異同を綿密に校訂、校注と解説で本書の成立経緯を初めて明らかにした。表題は、「蹇蹇匪躬」(心身を労し、全力を尽して君主に仕える意)という『易経』の言葉による。
政治家、第100代内閣総理大臣